中国からの送金を日本で受け取るには:送金日数も
中国から給料を海外送金して日本で受け取る場合、他国と送金に関する条件が異なる場合が多いので注意が必要です。この記事では、中国から日本への送金の受け取り可否や送金人に伝えるべき情報などを解説します。
海外送金でかかるコストは送金手数料だけではありません。リアルレート海外送金サービスWiseと比較しながら、ゆうちょ銀行(郵便局)の海外送金にかかる手数料、為替レート、日数などを詳しく解説します。
銀行/海外送金サービス | 送金手数料 | 為替レート | 合計コスト |
---|---|---|---|
ゆうちょ銀行(ゆうちょダイレクト) | 3,000円¹ | ゆうちょ銀行が定める為替手数料(約2円/ドル)を上乗せしたレート¹ | 3,000円+為替手数料 |
ゆうちょ銀行(郵便局窓口) | 7,500円¹ | ゆうちょ銀行が定める為替手数料(約2円/ドル)を上乗せしたレート¹ | 7,500円+為替手数料 |
Wise² | 1,007円(送金額によって手数料が決まる) | 実際の為替レート | 1,007円 送金する |
(2020年3月10日15:46(GMT+2)時点。)
ゆうちょ銀行をはじめとして、銀行は普通、独自に定める為替レートを使用して海外送金を行います。一方、Wiseのように常に実際の為替レートと格安の手数料で送金できるサービスもあります。比較・検討してみるといいですね。Wiseが本当に一番安い海外送金の方法かどうか、他のサービスとの比較も行なっています。
送金方法 | 国際送金手数料¹ |
---|---|
郵便局窓口 | 7,500円 |
ゆうちょダイレクト | 3,000円 |
ゆうちょ銀行の海外送金は、2020年1月6日受付分から、国際送金手数料が値上がりし、窓口では7,500円、ゆうちょダイレクトでは3,000円かかるようになっています¹。
しかしゆうちょの国際送金でかかる手数料はこれだけではありません。以下で、送金手数料以外の手数料について見ていきましょう。
通常、銀行の海外送金では、送金銀行と受取銀行に直接的な関係が無いことがほとんどで、間をつなぐ仲介銀行が必要となります。この仲介銀行に支払う手数料が、「仲介銀行手数料」です。他の銀行ではコルレス銀行手数料、中継銀行手数料と呼ばれることもあります。
ゆうちょ銀行では、仲介銀行手数料がかかる場合、送金額から仲介銀行手数料が引かれた分が受取人へ届きます。つまり、想定していた額が受取人に届かない場合もあるということを知っておきましょう。
ゆうちょダイレクトで国際送金する場合、以下の国・地域への送金は、仲介銀行手数料が無料となります。
ゆうちょダイレクト国際送金の仲介手数料が無料となる国・地域 | |
---|---|
アイルランド、アメリカ合衆国、イギリス、イタリア、エストニア、オーストリア、オランダ、キプロス、ギリシャ、グアドループ、サンバルテルミー島、サンピエール島・ミクロン島、サンマリノ、サンマルタン、スウェーデン、スペイン、スロバキア、スロベニア、チェコ、デンマーク、ドイツ、ノルウェー、ハンガリー、フィンランド、フランス、フランス領ギアナ、ベルギー、ポーランド、ポルトガル、マイヨット島、マルタ、マルチニーク島、モナコ、ラトビア、リトアニア、ルクセンブルク、レユニオン |
その他の国・地域へは仲介銀行手数料が送金額から引かれることもあるということをあらかじめ知っておきましょう。³⁺⁴
なお、Wiseでは国内送金を活用した仕組みによって仲介銀行手数料は原則かからず、希望した額の外貨を満額受取人に送金することができます。(アメリカ以外への米ドル送金、ヨーロッパ以外へのユーロ送金などの場合にのみ仲介銀行手数料が引かれる場合もありますがその場合は注意書きが表示されます。)
「海外送金時には、為替レートにも手数料が含まれている」ということを知らない人も多いかもしれません。基本的に、銀行の海外送金では、銀行が定める手数料(為替手数料)を上乗せしたレートが使用されます。
例えば、ゆうちょ銀行の米ドル(USD)に対する為替手数料は、1ドル=約2円と設定されています¹。1ドル=110円のとき、ゆうちょ銀行では1ドル=約112円として海外送金が行われることになります。1,000ドルをアメリカに送金する場合、1000ドルは110,000円に値しますが、ゆうちょ銀行では112,000円、つまり2,000円多くかかるということです。
ゆうちょ銀行の為替手数料¹
ゆうちょ銀行 | Wise | |
---|---|---|
米ドル USD | 約2円 | 0円 |
ユーロ EUR | 約2.5円 | 0円 |
英ポンド GBP | 約5円 | 0円 |
スイスフラン CHF | 約1.9円 | 0円 |
カナダドル CAD | 約2.6円 | 0円 |
オーストラリアドル AUD | 約3円 | 0円 |
ニュージーランドドル NZD | 約3円 | 0円 |
スウェーデンクローナ SEK | 約0.4円 | 0円 |
チェココロナ CZK | 約0.12円 | 0円 |
デンマーククローネ DKK | 約0.3円 | 0円 |
ノルウェークローネ NOK | 約0.3円 | 0円 |
ハンガリーフォリント HUF | 約0.02円 | 0円 |
ポーランドズロチ PLN | 約1.2円 | 0円 |
為替レートに含まれる手数料(為替手数料)は、送金手数料などと比べると気づきづらいコストかもしれません。海外送金の際は、各銀行が使用する為替レートにも注目してみるといいですね。
または、Wiseのような実際の為替レート(ミッドマーケットレート)を常に使用するオンライン海外送金サービスを利用してみてもいいかもしれません。日本円から全54通貨の口座にリアルレートと格安の手数料で海外送金ができます。
ゆうちょ銀行が海外送金に使用する為替レートは、窓口・コールセンター、またはゆうちょダイレクトトップの国際送金から確認できます。毎営業日、米ドルのレートは午前11時、その他の通貨は正午に更新されます⁵。
海外送金に特化したサービスWiseは、常に実際の為替レートを使って送金しています。格安に設定された手数料と実際の為替レートで、銀行の最大8倍安く海外送金することが可能です。
Wiseは世界中に持つ自社の銀行口座を利用して、送金人が自分の口座から自国にあるWise口座に入金すると、Wiseが同額を受取人の国の自社口座から受取人の口座へ振り込みます。
送金人の日本のA銀行口座 → 日本におけるWise口座 → アメリカにおけるWise口座 → 受取人のアメリカのB銀行口座
【Wiseの新しい海外送金の仕組み】
つまり、実際の送金は国境をまたいでいないということ。そのため銀行の煩雑な海外送金の仕組みよりも、より早くまた安く送金できる可能性が高いのです。先述した通り、仲介銀行手数料も原則かかりません。
日本円からはUSD・EUR・GBPを始めとする全54通貨への海外送金に対応しています。銀行ではなかなか取り扱いのない通貨の口座へも海外送金することができますね。各国への海外送金日数も紹介していますので、確認してみてください。
海外送金シミュレーションからどのくらい安く送金できるか確認してみてください。
現在、ゆうちょ銀行(郵便局)での海外送金方法は、口座間送金(日本の口座から海外の口座に送金すること)に限られます。かつては、住所あて送金と呼ばれる送金手段も取り扱っていましたが、2019年12月30日をもって終了しています¹。
また、2020年3月31日をもって、法人口座等(※ 法人名義の口座のほか、人格なき社団等、個人名義以外の口座を含む)による外国向け・外国からの国際送金の受け取りの取り扱いも終了となるので気をつけましょう¹。法人の海外送金方法比較もチェックしてみてください。
では、以下で郵便局窓口およびゆうちょダイレクトで海外送金する方法を見ていきましょう。
国際郵便振替請求書はゆうちょ銀行ウェブサイトから事前に作成・印刷して持参することも可能です。
初めてゆうちょの海外送金を利用する人にはわかりにくいかもしれない国際郵便振替請求書の書き方について説明します。⁷
差出人情報 | 差出人(=自分)の情報を入力しましょう |
---|---|
名前 | 例:Hanako Yamada |
住所 | 例:1-2-3, Kichijouji, Musashino-shi(番地、町域、市町村の順で入力する。日本語表記の場合とは逆の順番) |
都道府県 | 例:TOKYO |
口座の記号番号(5桁+1桁+8桁) | 例:12345-6-78910123 |
電話番号 | 例:090-1234-5678 |
受取人・受取銀行情報 | 海外の受取人・受取銀行の情報を入力しましょう |
---|---|
名前 | 例:Tom Smith |
住所 | 例:1234 Bergen St, Brooklyn, NY |
ISO国名コード | 例:US |
銀行コード | 例:BOFAUS3NXXX |
口座番号 | 例:123456789 |
海外の銀行コードは、WiseのSWIFT/BICコード検索から銀行名などを入力して検索することもできます。
送金金額・送金目的など | |
---|---|
通貨コード | 例:USD |
送金金額 | 例:4000 |
送金目的 | 「生活費、滞在費・旅費、留学費、自分の口座への預金」などの選択肢から選ぶ |
送金目的(詳細) | 例:子供への半年分の留学費など |
(1)送金人を登録する
(2)受取人を登録する
(3)送金を申し込む
郵便局窓口で国際送金を申し込んだ場合、申込日から最短で4営業日後(多くの場合は7営業日以内)にゆうちょ銀行から送金を実行します。ゆうちょダイレクトから申し込んだ場合は最短で2営業日後(多くの場合は4営業日以内)に送金が実行されます。
ゆうちょ銀行から送金が開始されたあとに、仲介銀行・受取銀行にて送金が処理されるため、すぐに送金が完了するという訳ではないことに気をつけましょう。また、送金内容によっては追加の確認が必要な場合もあり、さらに時間がかかることもあるようです。¹¹
海外送金をなるべく早く済ます方法についてもチェックしてみてください。
ゆうちょ銀行の海外送金限度額は、1回あたり100万円未満、1日あたり200万円以下、1か月あたり500万円以下です³。
ゆうちょ銀行の海外送金は、日本円で送金額・手数料を支払い、ゆうちょ銀行が外貨に両替したうえで送金する仕組みになっています。つまり、外貨を外貨のまま送金することまたは円を円のまま送金することはできません。¹²
ゆうちょ銀行から送金できる通貨は、ゆうちょダイレクトで送金を申し込むか郵便局窓口で申し込むかによって変わります¹。
ゆうちょ銀行から海外送金できる通貨
通貨 | ゆうちょダイレクト | 郵便局窓口 |
---|---|---|
米ドル USD | ○ | ○ |
ユーロ EUR | ○ | ○ |
英ポンド GBP | ○ | ○ |
スイスフラン CHF | ○ | ○ |
カナダドル CAD | ○ | ○ |
オーストラリアドル AUD | ○ | ○ |
ニュージーランドドル NZD | ○ | ○ |
スウェーデンクローナ SEK | ○ | × |
チェココロナ CZK | ○ | × |
デンマーククローネ DKK | ○ | × |
ノルウェークローネ NOK | ○ | × |
ハンガリーフォリント HUF | ○ | × |
ポーランドズロチ PLN | ○ | × |
先に見てきたように、どの通貨で送るにしても、ゆうちょ銀行が定める手数料を含んだ為替レートで両替されることに気をつけましょう。また、例えば韓国など、ゆうちょ銀行で現地通貨の取り扱いがない国に送金する場合、米ドル(USD)など別の外貨で送金することになります¹³。
Wiseでは日本円からは全54通貨の送金に対応しているので、該当国の現地通貨で送金できることも多いです。(例:韓国への送金は、円(JPY)から韓国ウォン(KRW)を送ることができます)
Wiseのように格安手数料と実際の為替レートで海外送金できるサービスもあるので、比較・検討してみるといいでしょう。
ソース
*最新の手数料に関する情報は、お住まいの地域の利用規約およびサービスの利用条件をご確認いただくか、Wiseの手数料ページをご覧ください。これは一般的な情報提供を目的としたものであり、Wise Payments Limitedまたはその子会社、関連会社による法律、税務、その他の専門的なアドバイスを意味するものではありません。また、ファイナンシャルアドバイザーやその他の専門家によるアドバイスの代わりになるものではありません。
当社は明示的または黙示的にかかわらず、この内容が正確、完全または最新であることを表明または保証しません。
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